丸腰デパート・イケメン保安課
子供のいけない遊びの領域を越えまくりじゃないか!

信じられない…この人達…怖いよっ!


「たっだいま―!課長の猫缶買ってきましたぁ!」
そこへ栗田さんが戻ってきた。

猫缶を山ほど買って。
買い過ぎじゃない?

途端に、千太郎くんの表情に笑顔がっ!

「大く――ん!」
「千太郎―…千太郎か!」

栗田さんが買ってきた猫缶が床へと転がった、瞬間!

「せぇんたろぉぉうぅ!!」
まるで感動シーンをスローモーション映像化した様に、ひっしと抱き合う二人。
そして…呆気に取られる私…。


「僕…大くんに会いたくて!会いたくて〜!」
「そうか!よく来た!千太郎!」


一体…何なんだよぅ。


「感動だなっ!」
「本当に」
「千太郎…こんなに成長して…」
貢さんは、目元を指先で拭っている。

「涙ぐむなっ!家政婦さんをクローゼットに入れるのは成長と違う!!」

親としての方向見失ってるよ!明らかに!

「千太郎は、大輝が大好きなんだよ」
あ…元保父だったよね。

確かに…あの千太郎くんへの包容は異常なくらいのメロメロさだ…。


「千太郎も宝探しやるか?」
「宝探し?」

うわ…忘れてた。
つーか、忘れてほしかった。
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