丸腰デパート・イケメン保安課
「そうだ!宝探しやるぞ!」
やば!主任に火が着いた!ドーパミン放出してる!


「今日は宝探しですかぁ」
「おう!貢もやるか?」
「う〜ん…休みだけど、参加しちゃおうかな」

うわ―っ!休んでていいのに!


このメンバー…嫌だ…私が千太郎くんに詰められたらどうする?


「あの〜…」
「どうした!綾美」
「私…オフィスで待機していていいですか?」

頼むからそうさせてくれ!

「なぁんだ、参加しないのか?」
主任はつまらなそうに唇をとがらせてる。

ハイ!不参加でお願いします!!

「仕方ありません。桜田さんは猫缶食べて待っていて下さい」
「食べませんから!」


残念…と、みんなはドアへと歩いて行く。
やった!ゆっくりできる!

「…宝…デパート商品券三万円分なのにねぇ」



「………え?」

商品券が三万円分だと?



「ちょおっと待ったあ!」
思わず叫んで呼び止めた。

聞き捨てならないこの情報!!


「どした?綾美、猫缶には白い御飯だ」
「食った事ある口調だなっ!…いえ…やっぱり私も、宝探ししたいなぁ〜なんて」

商品券!米!肉!野菜!
一人暮しの私にはマジで宝!!
こいつらに渡してなるものか!
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