丸腰デパート・イケメン保安課
千太郎くんは、私を見上げて呟いた。

「心眼ないんでしょ?」

そういえばこの子、心眼売るとか何とか怖い事言ってたな…。


「無くても大丈夫!!気合いで探せる!!」
「綾美、やる気満々だな!」
「当たり前です!宝探し大好き!!」
「心眼を手に入れる日も近いかもしれませんね?」
「いえ…それはいらないです」


私が欲しいのは、商品券のみ!


「手に入れる!!必ず!」
「宇宙をか!」
「はい!サクっと!」



ああ………。

徐々に、じわじわと感化され変わる自分が怖い……!!
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