丸腰デパート・イケメン保安課
「あ!その人僕も知ってる」

貢さんが、主任にビールジョッキを渡しながら言う。
それ…何のドリンク?
蛍光ピンクに発光してるけど?

「貢も知ってるよな?」
「うん、顔は覚えてないけど…ハゲだよね」

鮮魚の責任者…可哀相になってきた。

「前に課長にあげようと思って、魚のアラを貰いに行ったら捨てたって言われたんだよ?」

お、貢さん?少し怒ってる?

「俺も知ってるぞ?」
エ?主任も?

「前に、魚のアレをくれと言ったら隠されたんだ!」

アレ?!
アラじゃなくてアレ?!
それは何?!

「ああ、アレか」
「またアレを貰いに行ったんですか?」
「懲りないなぁ、主任!アレなんてさ」
通じてるっ?!

「憤慨だったぞ!俺は!仕返しに奴の車のアンテナの先に、マグロの目玉を刺しておいた!」
ひどい!生臭いじゃん!
「しかも瞬間接着剤でな」
更にひどい!取れないよ!
「ウォッシャー液をコンソメスープに換えるってのも考えたが…飲んでしまった」

どっちの液体を?!

「アハハ!だから主任、鼻でシャボン玉を飛ばしてたんだ」
やっぱそっちの液?!
「コンソメ風味だったからな!」
マジでどっちなの?!

主任なら両方飲むかも…。
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