大好きな人

君の夏

いつも見ていたのは
校庭でおっきな声だして
頑張ってる姿
キラキラしてて
誰よりも
かっこよく見えた
愛しいと思った
君を見ているだけで
泣きそうになった

君は夏のために
誰よりも頑張っていた
辛すぎる練習にも
なかなか上達できない
しがらみにも
全てに耐えていた
たった一度の
夏のために
そんな
泥だらけで汗臭い
君はあたしにとって

宝物だった






今見ているのは


君が人生の中で
一番頑張ってる姿
涙が出るくらい
綺麗で愛しくて
世界一かっこよくて
世界中のなによりも
大好きで大切で
泣いた


あの日
君の言った言葉が
頭をよぎる度に泣いた
「甲子園連れてったるから」


ねぇ
君は今もあの言葉を
覚えてますか?
君の心には
あたしがいますか?

別に
あたしのために甲子園を目指してほしいなんて思ってない


ただ


あたしが君を応援していることを
ほんの少しでいいから知っていてほしい













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