サイケデリックトランスと俺
麻美
「ピピピピピピピピ」

しばらくするとさっきの誰だか分からない相手からメールが返ってきた。
早速メールを開いてみる。

[携帯水没しちゃったのか↓それじゃ~誰だか分からないよね~。ちょっと前に連絡取ってた麻美だけど覚えてる~??]

麻美…?

麻美……

あっ!!!
思い出した!
いつだかに友達に紹介された奴だ!
一時期メールや電話で連絡を取ってたんだけど、この女に彼氏ができたとかで、連絡取れなくなるからってバイバイしたんだった。

だけどその女が、なんで今頃になってまたメールなんかしてきやがったんだ?

意味不明だ。

このまま無視しても良かったんだけど、何だか引っかかったので、とりあえず…

[久しぶりだな。覚えてるよ。っつーかさ、お前に彼氏ができたから連絡取るの辞めたのに、なんで今頃になってまたメールなんかしてきたんだ?意味わかんねぇぞ?]

俺は先程疑問に思った事を麻美に返した。
するとすぐに麻美から返事が返ってきた。

[最近その付き合ってた彼氏と別れちゃったんだよ↓だから裕輔君とまた連絡とろうと思ってさ~!ヤダ~?]

・・・・・・っは?
何を言ってるんだこいつ。
彼氏と別れたからまた俺と連絡が取りたいだと?
舐めるのもいい加減にしろ!
彼氏と別れたからまた連絡が取りたいとか、俺はテメーの都合で振り回されるような男じゃねぇぞ!
糞バカタレが!

[ふざけんじゃねぇカス!]

っと怒りのメールを返そうとした時、リョウが慌てて休憩室に飛び込んできた。

リョウ「お前いつまで休んでるんだよ!社長が来たから早くフロアに戻れ!」

裕輔「やべ!それはまずい!サンキューリョウ!」

リョウに社長が来たことをいち早く教えてもらえたおかげで、仕事をサボっていた事はなんとかバレずにすんだ。
良かった良かった。
でもあの馬鹿女に怒りのメールを送ることができなかった。

まぁいい。

仕事が終わったら怒りのメールを送りつけてやる!

覚悟しておけ!
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