人形と人は恋しちゃいけない?
「翡翠!お前に言われたくないな!お前、この間弘也にアニメの話してた時、テンションあがりすぎてぎゃあぎゃあ騒いでただろ!?」
「あんたの妄想話と一緒にしないでよ!」
全く……、二人とも朝っぱらから元気なこった…。
雄土と翡翠は俺の幼馴染。いや…腐れ縁って言った方がいいな…。とにかく小さい頃から一緒で、小学校のクラスもほとんど一緒だった。
まあ、親同士が仲がいいって理由もあるけど、結構気の合う奴らだと思ってる。
雄土は、さっきも言ったみたいに女好きの変態だけど、根はいい奴だ。
翡翠も、アニメの話ばっかりしてるようなやつだけど、成績はいい…、いや、むしろ優等生的ポジションにいるやつだ。女子からも人気は高いし、男子からも告白をされるようないい奴だ。
「弘也!翡翠に言ってやれよ!お前みたいなアニヲタは、いつか絶対に二ートになるってな!」
「私より成績が悪い雄土に言われたくないわよ!それより弘也も何とか言ってよ!あんたみたいな変態は、いつになっても結婚できずに独身のまま一生を終えるんだって!」
「二人とも、そこまで。回りの空気をちゃんと見よう。お前らのせいでかなりの人が引いてるぞ。」
まあ、いまさら大人しくなったって、しょうがないけどな。
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