愛してると言えなくて…




『悠吾もういないよね…?』


そう思いながら尚は学校を出て傘を差す


雨はさっきよりも小降りになった


角を曲がる


「…!?」


尚は目を疑った


でも、そこには傘も差さないで壁にもたれて立っていた


「悠吾…。」


「あっ。尚」


悠吾は尚に気づくと笑顔で言った


尚は無意識のうちに傘をほり投げて悠吾に駆け寄っていた


「悠吾…なんで?なんで…先に帰ったら良かったのに。」






< 23 / 95 >

この作品をシェア

pagetop