~真逆な2人~
love.1
「よっ、今日も一緒に帰ろっか?」
はぁ…とため息をつく私。
それを見て不安げな顔をする彼。
「何かあった―」
「何かって、なんでいつもいつも
先輩と帰らないといけないんですか?!
私可愛くないし、先輩に好かれるような事してませんし…
1人で帰ってるのに、いつも隣にいるし…」
思わず怒鳴ってしまった…
彼は驚いた表情で私をずっと見つめている。
「ぷっ…!はははっ!」
「なっ、なんですかっ!」
肩を揺らして笑う先輩に無性に怒りがわいてきて
「…しらない!」
早歩きで足を進めた。