秘密の誘惑
入って来た男性の1人は企画営業部の及川部長、そしてもう1人は先日受付で対応した須山製薬の須山だった。


須山はディーンに近づき、名刺を渡した。



「須山です 今回の件では及川部長にお世話になっています」


そう言ってから手持ち無沙汰の萌を見て「君は・・・」と言った。



「確か、君は受付で」


親しげに言われて萌は笑みを浮かべ頭を下げた。


「萌、コーヒーを頼む」


「は、はい」


萌は先ほどの小部屋に入って行った。


須山は親しげにディーンが萌と呼ぶ事に目を見張った。


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