秘密の誘惑
「過剰に反応しちゃうんです・・・」


「それは私の事を意識してくれていると思っていいね?」


ディーンが言うと萌はコクッと頭を動かした。



「7時に朝倉ホテルのロビーで待っている」


「えっ?」


「食事をしよう 食事をして話をして私の事を分かって欲しい」


真剣な眼差しで見つめられて萌は頷いた。



ディーンとの約束で一日中萌は悩まされる事になった。


約束は嬉しかったが、やはり行かない方がいいのだろうかと。


裕美が席を外した時に何度、断りに行こうと思ったか。


夕方になる頃には疲れきってしまった萌だった。


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