秘密の誘惑
「違うんです 何か後ろめたくて・・・」


2階に到着した。



「後ろめたい事など何もない 社員に見られてもかまわないし、俺たちは食事をしているだけだ」



足取りの重い萌をディーンは引っ張るようにしてイタリアンレストランへ入って行った。



「いらっしゃいませ ロイド様」


イタリアンレストランの支配人が自らで迎えて案内した。


案内された場所は普通のテーブル席ではなかった。


個室に案内されて萌は驚いた。


席につき支配人が出て行くと口を開いた。


「ディ、ディーン・・・個室だなんて」


「萌、警戒しているのか?」


いたずらっ子のような笑みを浮かべたディーンが目の前にいた。



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