秘密の誘惑
「萌があまりにも人の目を気にするから個室にしたんだ　俺の部屋でルームサービスの方が良かったか？」


「バ！バカな事言わないで下さい」


ディーンの部屋と言われて萌は耳まで真っ赤になった。





ディーンはワイン通らしくソムリエと会話を楽しんでいた。


リラックスしているようで聞いている萌も自然と肩から力が抜けてきた。


料理もおいしく会話も楽しかった。


会社の事は一切話さずにディーンと千波の学生時代の話をたっぷり話してくれた。



「千波の部屋にいつも飾られていた写真があったんだ」


「写真？」


「ああ　みんな若く可愛らしかったが、日菜と千波の弟、それに萌だった　萌と日菜は着物を着ていて美しかった記憶がある」


「うわっ　恥ずかしい・・・」


「黒髪を綺麗に結って美しい着物に映えていたな　今も萌の髪が美しい黒髪で嬉しいよ」


褒められて萌ははにかんだ笑みを浮かべた。



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