秘密の誘惑
「日菜ちゃん・・・またいる・・・」


驚くほどの事でもないけど・・・。



「だって千波くん、北海道に出張なんだもん」



「はいはい」


しょっちゅう帰ってくるのが気まずいのか日菜の言葉の最後が消えかけた。



萌は適当に頷き、キッチンへ行った。



「こんなに遅くまで仕事してるの?それとも遊んできたの?」



日菜の言葉に内心ドキッとしながらも平然とした表情で振り向く。



「仕事だよ?秘書の仕事は大変なの」


コップの水を一気にゴクゴクと飲み干した。



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