秘密の誘惑
「何をしているの?早くしなさい」


裕美が呆然となった萌に言う。



「は、はい」


ディーンの同行者は個人秘書のカーティスの名前を告げられる。



萌は電話帳に入っていた航空会社に電話をしてファーストクラスを2席取った。



「柏木さん 明日の夜の便でファーストクラス、ニューヨーク行きが取れました」


裕美の机の前に行き報告をする。



「そう ではチケットを取りに行ってきて 確実に今日手元に持っていたいから」



就業時間まであと10分だった。


残業は仕方ない。



萌は元気良く返事をすると航空会社がある有楽町へ向かった。


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