秘密の誘惑
* * * * * *



「萌」


ボウルルームに入ると千波がいた。



「千波兄」


部屋は花の良い香りが漂っている。


テーブルの上には美しく活けられた花が置かれている。


「日菜ちゃんがやってくれたんだね?」


可憐だが凛とした美しさでまとめ上げられた花。


「さっきまで活けていたんだ」


「って言う事は帰っちゃったの?」


「ああ 頑張れって言っていたよ 部屋を用意したから着替える前に休むといい お茶を運ばせるよ」


「そんな・・・いいよ 着替えるだけで」


「いや、顔色が悪い ディーンからも言われているんだ ここは問題ないから行きなさい」



萌の手に金色のカードキーを落とした。


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