秘密の誘惑
広い寝室にはアンティークなソファーが機能良く配置されている。


萌はソファーに座ってディーンを待った。




* * * * * *



ドアの前に立ったディーンは小さな穴を見て誰かを確かめた。


タマラ!?


なぜここにタマラが?


再び、インターフォンがけたたましく音をたてた。



ディーンは仕方なくドアを開けた。



「ダーリン!」


ドアを開けた途端、タマラの腕がディーンの首に絡みついた。



「タマラ、離してくれ」


「わざわざこんな所で会ったのにキスもしてくれないの?」


タマラはすねたように唇を尖らせた。


「タマラ・・・」


いったいどういうつもりなんだ?



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