秘密の誘惑
「いや、無視しよう」


カーティスならば電話をかけてから来るだろうし、インターホンを鳴らす人物に心当たりはなかった。



間違いなのだろうと歩き始めた。





ピンポーン!ピンポーン!



再びインターホンがけたたましく鳴った。



「くそっ!」



「ディーン、きっと何か用事があるんだよ 行った方がいいよ」



ディーンは萌をベッドの上に降ろすと「すぐに戻るよ」と言っていなくなった。



ベッドの上でそのまま待っているのも恥ずかしい。



萌は床に足を着けた。



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