秘密の誘惑
「タマラ!」


ディーンは近づき、萌の横へ来ると萌の腰に手を回した。



あ!さっき、エレベーターで会った人だ。



背はディーンよりは低いけれど、女性にしては高い。



ブロンドで貴族的な顔立ち。



「帰ってくれ」



カーティスはまだなのかとイラつく。



そんなディーンを尻目に萌にさらに近づくときれいに塗られた唇の口角が上がった。



「可愛らしい方なのね おめでとうを言わせて」



萌の肩に手を置くと両頬にキスをした。



「あ、ありがとうございます」



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