秘密の誘惑
にっこり微笑むタマラを見ていたディーンは天を仰いだ。


どういうつもりなんだ?



ニューヨークで会った時とはうって変わって違う態度じゃないか。



そこへカーティスが足早に部屋に入って来た。



「タマラ様、お帰り下さい」



カーティスが丁寧に言うとタマラは肩をすくめた。



「Devoted dog」
(忠実な犬ね)



カーティスに向かって小さく言うと萌に振り返り笑みを浮かべる。



「お邪魔してごめんなさいね 会ってお祝いを言いたかったの」



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