秘密の誘惑
「話したくないのならいいの・・・でも男の人なら誰もが理想の女性を奥さんにしたのに・・・」



「誰もが理想か・・・昔はそう思った事はあったよ 実際暮らしてみるとすれ違いばかりだったんだ 彼女はモデルで毎日のようにパーティーへ出かけていた 私は仕事中毒を絵に描いたみたいに毎晩遅かった」



萌の髪をゆっくり撫でながら話す。



彼女はモデルだったんだ・・・。


どうりで美しいと思った。


彼女に比べたらあたしなんか雲泥の差がありすぎる。


どうしてあたしを好きになってくれたの?



考え事をしていると頬にディーンの唇を感じた。



「愛している」


頬から首筋、向き合わされて喉元に唇が触れていく。




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