秘密の誘惑
「ねえ?ディーンは避妊してくれているかしら?」


突然の言葉に萌は絶句した。



「え?今何を・・・?」


「もちろん、体の関係はあるんでしょう?」


もう一度タバコを吸って煙を吐き出す。



「答える必要があるんですか?」


「だから言ったでしょう?貴方が後悔しない様に忠告してあげるって」


「では今すぐ言ってください」


タバコの煙に気分が悪くなりそうだった。


胃の中が暴れ始める一歩手前。


「ディーンはね?子供が欲しいの」


「え・・・?」



「私が子供を欲しがらなかったから離婚したの ディーンの一族はアメリカでも有数の大富豪 ディーンの財産や会社を譲る子供が欲しくてならないの だからなんでも言う事を聞きそうな言わばナニーみたいな貴方を結婚相手に選んだのよ」


タマラの言葉は衝撃的だった。



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