秘密の誘惑
「そうだよ!今までの萌なら自分で聞いているよ!物怖じしないで人と話すのが萌なのっ!何を怖がっているのよ、ディーンさんは萌を愛しているから結婚を決めたんでしょう?子供が欲しいのは誰でもそうだよ?本人から話を聞かないで決め付けちゃダメっ!絶対にダメなんだからっ!」



日菜がこれほどまでに怒るところを初めて見た気がした。



「日菜ちゃん・・・・・・」



「勇気を持たなきゃ 萌」



「・・・・・・」



日菜は萌を抱きしめた。



「日菜ちゃん・・・・・・ありがとう あたしニューヨークへ行ってくる」



そうだよ ディーンに身体の事を気遣われても無理にでも行くべきだった。



「うん 行ってちゃんと話した方が良いとおもう」



日菜は萌の明るくなった顔を見てにっこり笑った。



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