秘密の誘惑
耳を済ませると「うん♪これで良いよね 我ながら自信作♪せっかくきれいなお花なのに可哀想だったね」


萌の声がディーンに聞こえてきた。


花を直していたのか。


足音が去っていく音が聞こえてディーンは花の前に立った。


この前がどうだったか知らないが華やかできれいに見える。


「ディーン、まだお部屋にいらしていなかったのですね?」


後から裕美の声がした。


花を眺めているディーンの横に立つ。


「どうかなさったのですか?」


そう言って活けられた花を見る。


「あら、ステキになったわ・・・どうしたのかしら?」


活けられた花を見て裕美が感嘆の声を上げた。


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