秘密の誘惑
「氷嚢でも良いが、これが一番効くんだ」


泣きそうな萌にディーンの表情が和らいだ。



「もうダメっ!」


「萌」


ワイシャツの袖を無造作にめくったディーンの手が氷水の中に入り萌の足を掴んでいる。


「支社長、離してくださいっ ワイシャツが濡れてしまいます」


もう萌の足の感覚がなくなっていた。



それから1分後、萌の足は外に出された。


ふかふかのタオルで濡れた足を拭いてくれる。



ディーンは萌の前にひざまずき、湿布とテーピングを施していく。



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