秘密の誘惑
「どんな噂?」


「えっ?」


「萌が色目を使ったとか?萌は俺の愛人だとか?」


「し、支社長っ!」


色目なんて使っていないのにっ。


「そんな噂も良いかもしれないな」


「良くないですっ!」


萌が眉を上げて言う。



「萌の名誉に傷が付いてしまった時には俺が責任を取るよ」


あたしの名誉?責任?


ポカンと口を開いてディーンを見つめる。



「可愛いな」


萌を見てディーンは微笑んだ。


「大丈夫さ、そんな噂はすぐに消える 言う奴らには萌の仕事振りを見せ付けてやればいい」


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