‐あおい‐

【41.灯火】




目の前が真っ暗.
あたりが密封され、視界が定まらない.


辺りには微かな光も差さず、ただひたすらにコンクリートの鼠色が覆う.



大きな地震の後は静寂だった.

ひっそりと闇が包む.恐怖は一切感じられなかった.



愛実のすぐ上には乗っかかるようにして宮地が息絶えていた.

そろそろ冷たい体が愛実の体温を奪う。


大きい体の宮地の体重が直接に愛実にかかり、息苦しく、肺をつんざく
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