‐あおい‐



「ありがとう・・・」


青くなった唇にそっとキスをすると、ぴくりとも動かない宮地の体を包み込む.


宮地の背中へ手をやると、無数の傷跡と共に、血が付着した.








――――――――悲しみ、哀れむ.



宮地の体を離さぬように自分の手と手を繋ぐ.
くっついたままの唇をそのままに、ゆっくりと一方的に愛し始めた.
< 262 / 429 >

この作品をシェア

pagetop