【件名:ゴール裏にいます】
シャワーを浴びながら考えていた。
(濡れた女の髪って妙に色っぽいよなぁ。てか、『今度産む』っていつ着ければ良いんだろう?洗面所で着けて行った方が良いの?それともベッドで?それを見られる訳?)
僕は既にこれ以上固くならないだろうと思われる僕の分身を丁寧に洗った。
なんか息が上がってくる。
(ヤバイ。気持ち良くなってきちゃった・・)
沙希ちゃんの濡れた髪と白い素足が頭にチラつく。
―――あっ!
と言う間に僕は果てた―――。
シャワーの温度を下げ頭を冷やす。
(何やってんだか・・)
シャワーを浴び終え、洗面所で念入りに歯を磨いた。
鏡に写った自分の顔を見る。
大人になる前の自分。
次に鏡を見る時は大人になった自分。
自然に顔がにやけてくる。
さっきまでは落ち着かなかった分身も今は消更状態を保っていた。
(少し落ち着いてきた)
僕は「よし!」と気合いを入れ、洗面所を後にした。
リビングの電灯は消され、テレビのスイッチも切られていた。
僕は冷蔵庫からミネラルウォーターを一本取り出しキャップを開け、一口飲んだ。
渇いた喉に冷たい水が染みる。
ペットボトルを持ったまま寝室へ。
寝室の電灯は点けられたままだった。
沙希ちゃんがタオルケットに包まれ、こっちに背中を向けて寝ていた。
タオルケットのシルエットは丸みをおび、とても柔らかそうな感じがした。
僕はそっとベッドに腰掛け、沙希ちゃんの顔を覗き込んだ。
沙希ちゃん、ほんとに寝ていた・・。
「スースー」と静かな寝息をたて、とても気持ち良さそうに寝ていた。
(まあ、しょうがないか・・初めて酒飲んで、結構歩いたし疲れたんだろうな、きっと)
僕は寝室の電灯を消し、リビングのソファーに横になった。
(まあ、今日しなくても、二人の仲は一歩前進したって考えれば良いか。僕も疲れたよ・・おやすみ、沙希ちゃん・・)
(って!
「眠れねーーーぇ!」
んなもん、眠れる訳無いし。
こんなに悶々として・・。
ちっくしょう!何?なんで先に眠ってる訳?
は?
意味分からない―――)