3人の想い
「せっかくだから行こう。
タカ、先行ってて。
上着取ってくる」


カンジ先輩は私の返事を待たずにそう言うと、私の手を引いて部屋の方へ歩き始めた。


廊下を歩きながら、私はカンジ先輩に聞いた。


「あの、タカ先輩と美雪先輩って?」


「ああ、付き合い始めたんだよ、あの2人」


「えっ!本当ですか?
あの、だって、タカ先輩って……」


タカ先輩は、歩くエロマシーンの異名をとるプレイボーイ。


一方、美雪先輩はみんなの嫌がることを率先してやるような、まじめな先輩。


もしかして、美雪先輩、だまされてるんじゃ……
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