タイムオーバー☆
私は食器をシンクに運び

企画書と資料の束を抱えて
部屋に舞い戻った


「ごゆっくり」


おっと
昨日ジョーズの前で撮った記念写真を
リビングに置いてきた…


コウイチと私が笑ってる写真

きっと彼女が見たら
気分を害すよ!


でも今更
写真を取りに行くのは不自然…


まいっか


部屋を片付けてると


アハハハ

リビングから2人の笑い声が聞こえてくる



自分の家なのに居ずらくて
たまらず杏子に電話した



「どした?」


「お茶しない?」


「いいけど、夜彼と食事するから
それまでならいいよ」


「よかったぁ」


「何!?
なんかあった?」


「後で話す。
30分後に迎えに行くよ」


「わかった。じゃあね」


携帯を閉じて
急ピッチで用意した
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