【詩集】私の言葉、私のカケラ
頭の中で
部活で

シャトルを打ってる時

体育館のライトが眩しくて

シャトルを打とうと構えたまま

一瞬

固まってしまった

頭の中で

君が笑っていた

もうこの世のどこにも

存在しない君が

悲しい程の笑顔のまま

どうしようもなく

泣きたくなった

顔をしかめた

声を上げて

子供のように泣きたかった

なんで! どうして! 彼が!

色んなイタミ

色んなオモイを

振りかざすラケットに込めた

……はずだった

私は見事に空振りをした

ラケットは虚しく

見えない空を切っただけだった
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