【詩集】私の言葉、私のカケラ
彼唄
彼は儚い生き物だった。
僕は綺麗な彼しか知らない
悲しいくらい優しい人
笑顔の裏にいくつもの涙を隠して


人には分からない運命を背負って
人知れず彼は消えていく
人ひとり消えたって
この世界は変わらない


さくら散るように舞い踊る人々
あの花のように喜ばれることもなく
そしてまた繰り返すピエロ
ハッピーエンドのその先に訪れた悲劇


一度でいいから
君の口から聞いてみたかった言葉があるよ
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