彼氏
藤君は吏玖に圧倒されてるみたいで無言のまま。

周りの視線も吏玖に集中してるのがわかる。


「じゃあ、そういう事なので!」


吏玖は私の手をとり、教室から連れ出した。


げた箱で靴を履き、自転車小屋まで着くと、吏玖が急にしゃがみこんだ。


「緊張した~。試合よりやばかった。」


緊張してたんだ…

普通科の3年の教室に体育科の2年が来るってだけでも凄いのに。


藤君にも言ってくれて…本当にありがとう、吏玖。


「吏玖、ありがとね。」

私は吏玖の頭をなでた。


「…今日も一緒に勉強する?俺のクラスで。」


「うん。する。」


「じゃあ、とりあえず昼飯買いに行くか。」


「うん。」

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