恋愛勝負
~Love★Game~
休み時間。
直の隣にはあの子がいた。
「ねー直ぉー!」
「…なんだよ?」
楽しそうな声が聞こえてくる。
聞きたくなんか、ないのに…
「あ」
ふいに視線が重なる。
思わず、目を逸らしてしまった。
たけど可愛いあの子はあたしに向かって近づいてくる。
え、まぢで??
「貴女が奈緒さん…よね?」
「え、あ、うん…っ。な、奈緒でいいよ?」
汗!
ヤバイ冷や汗がかぁ…っ
「あ、わたしのコトは未優って呼んで♪」
こんな笑顔、見たくない。
あたしが待ってたのは、この子の笑った顔なんかじゃないの。
貴女じゃ、ないの…