ツギハギの恋
ショッピングモールに着くと日曜日だからか人が溢れていた。

あたしはひなたに手を握られたまま真っ直ぐペットショップに向かう。

ペットショップも人が多く、カップルや家族連れの客で賑わっていた。


とりあえずドッグフードから見てみよ……


「ひなたこっち」

「はーい」


テメーはヒモか……

いや、飼い犬だった。



あたしはひなたの手を引いてドッグフードコーナーにツカツカ歩いて行った。


「どれがいい？どれにする？」

「うーん……」


ひなたは数種類のドッグフードをしばらく物色。
そして１番高級なドッグフードを選んだ。


「これ好き、これがいい」

「げ……高！却下っ」

「何で？健康な歯！健やかな毛並み！獣医の推奨だよ！？」

「たけーよ！」



あたしの一言にひなたはシュンとすると他のドッグフードを指差した。


「じゃ、これ……」

「はいよ決定」



餌を無理矢理決めて次は首輪を見に移動した。
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