ツギハギの恋

ひなたを連れて夜のコンビニであっちゃんに遭遇。

あっちゃんがあたしに気付く前に店から出なきゃヤバイ。


あたしがお菓子とジュースを持って慌ててレジに行くと商品を陳列をしていた店員がとろとろレジにやって来た。

店員、マジ早くしろ！


ひなたも大人しくしているしこのままあっちゃんに気付かれずに去ることが出来そうだ。



出来そうだったのに……


自動ドアが開きあたしが一歩踏み出した途端。



「ミリちゃん、俺帰ったら風呂入りたいんだけどー」


大人しくしていたアホ犬が口を開いた。

まだ自動ドアの前だっつーの……。
てか、店内まる聞こえだろ！？

アホ犬っ！！


最悪なことに雑誌コーナーにいたあっちゃんがこっちに振り向いた。


ヤ〜バイだろ〜。


顔を伏せて外に出たが店内からあっちゃんがあたしの名前を叫ぶのが聞こえた。


ヤ〜バイわ最悪。