私が海に還るまで




だから私は



夜、暗い部屋で壊れた人形のように動かないシュウを慰めた




受け入れて少ないぬくもりを二人で分け合った









それは私にとっては至極当然の事のように思ってた






でもシュウは違って





罪の意識は少しずつ


私が気付かないくらい少しずつ




シュウを内側から蝕んでいった







それがシュウを苦しめる行為だってことは考えれば分かりそうなものなのに……



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