COLORS【桃】出撃☆恋愛応援団
「終わったわ」
「先輩、ご苦労様です」
先輩も全精神を集中していたせいか、大量の汗をかいているのが窺える。
「御影ちゃん、先輩はずっと辛かったんだね。冷徹な自分を演じることで自分に人を寄せ付けないようにしていた」
「でも、せめて私たちだけには笑いかけてくれるようになってほしいです。だって仲間なんだもの」
「恭ちゃん、団長の目が覚めたらもう一度告白してみて!今度は絶対上手くいくから」
先輩は俺にウィンクをして見せた。
愛美姉さんがこれで変わったのだろうか?そう信じたい。
「さて、邪魔者は退散しないと!!」
「えっ?えっ?」
どうやら事情がよく呑み込めていないのは御影だけらしい。
「行くよ!!御影ちゃん!!」
「この場合、最後まで見届けるのが私たちの任務なんじゃ……」
「本当にそう思ってるの?」
蘭は彼女の心の奥を見透かしていたのかもしれない。
少なくとも御影にはそう思えてならなかった。
「……先輩」
御影の手を引くと、先輩は屋上の扉から出て行ってしまった。
残されたのは俺たち……、二人きり。
目が覚めたら姉さんに伝えなきゃいけないことがある。
俺の心の中で気持ちは固まっていた。
「先輩、ご苦労様です」
先輩も全精神を集中していたせいか、大量の汗をかいているのが窺える。
「御影ちゃん、先輩はずっと辛かったんだね。冷徹な自分を演じることで自分に人を寄せ付けないようにしていた」
「でも、せめて私たちだけには笑いかけてくれるようになってほしいです。だって仲間なんだもの」
「恭ちゃん、団長の目が覚めたらもう一度告白してみて!今度は絶対上手くいくから」
先輩は俺にウィンクをして見せた。
愛美姉さんがこれで変わったのだろうか?そう信じたい。
「さて、邪魔者は退散しないと!!」
「えっ?えっ?」
どうやら事情がよく呑み込めていないのは御影だけらしい。
「行くよ!!御影ちゃん!!」
「この場合、最後まで見届けるのが私たちの任務なんじゃ……」
「本当にそう思ってるの?」
蘭は彼女の心の奥を見透かしていたのかもしれない。
少なくとも御影にはそう思えてならなかった。
「……先輩」
御影の手を引くと、先輩は屋上の扉から出て行ってしまった。
残されたのは俺たち……、二人きり。
目が覚めたら姉さんに伝えなきゃいけないことがある。
俺の心の中で気持ちは固まっていた。