甘い夏  煙草の匂い



― バタン… ―



そっと寝室のドアを閉め、振り返って真那を見たら…



「くー…」




くー…って…




…寝てますよ?この人…




散々俺の事を煽っておいて、寝るか?フツー。

ウソ寝だろうと何度か起こそうとしたが、気持ち良さそうな寝息が聞こえるだけ。




「あ~…マジありえねぇ…」

「何が?」

「…なんでもねぇよ。」


ボヤきたいが、結果的に俺が怒られる事のなるであろう…黙っておこう。



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