月と太陽Ⅲ



そして尖った嘴(くちばし)で奇妙な声を発している。


その鳥を見た四人の顔が強張る。


それと同時に全員、身構えた。


鳥は四人の上空をぐるぐると旋回している。


どうやら狙いは自分たちのようだ。


ふと、サスティンが驚いたように小さな声で言った。


「なぁ、誰か乗ってないか?」
< 38 / 88 >

この作品をシェア

pagetop