【奏】たらればの時間
雪道を歩きながら思う事は
もう振り返らない




過去にも戻らない




私は私の未来を歩みたい




もう『たられば』は要らない




青空のようにいつも優しく私を包んでくれた大空(タク)




強引だけどいつも私を引っ張ってくれて
数えきれない景色を見せてくれた一(カズ)




だから…未来も独りで歩める



名前の通り

自分の心を咲かせたい




心咲(ミサキ)という名に恥じぬように…




もう…迷わない





独りで進むのは不安だけど


それでも


胸を張って歩けるように…






今はまだ強くない

弱くて狡さばかりの私だけど


私のいるべき場所はここだから…





いつか…




隣に寄り添う人が出来たら

幸せにしてあげたい




そして、幸せになりたい




お互い笑顔で同じ歩幅で歩けるように…




幸せという名の華を咲かせたい



いつか必ず…







【fin】





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