時空戦争─我等世界ノ救世主!?─
何故だ。
何故コイツが、このブラックリストに名前を列ねている……?
「俺も驚いたぜ。前のテストの時アイツ居なかったろ。流石にテストは受けなきゃやべーって言って受けて、この点数らしいぜ」
愛澤は成績が優秀で、聞き上手なところもある。
大方、担任に愚痴られたに違いない。
それにしても、496点という事は、必ずどれか一教科は満点を取っていると言うことだ。
あの不良の何処に、そんな点数を取れる要素があるのだろう。
俺は教室を見回す。
夜統は来てはいるが、教室には居ないらしい。
俺は取り敢えず、担任に渡すものがあるので、職員室に向かう事にした。
「俺もついてこうか!?」
「何でだよ。要らねーよ」
伸がテンション高く尋ねてきたが、女子でもあるまいし、職員室くらい一人で行けるので、素早く切り捨てた。