恋の唄
無防備に、気持ち良さそうに眠る彼を見て少しだけ笑えた。
苦手だったはずの彼という存在が、私の中で少しずつ変わっていってる気がする。
暖かい陽射しと、お昼後の授業。
華原君の穏やかな寝顔を見てリラックスモードに入ってしまったのか、私は瞼が重くなっていくのを感じていた。
段々と遠くなる先生の声はまるで子守唄。
華原君が眠ってしまった気持ちがちょっと理解出来ちゃうなぁと思いながら、私は彼につられるように……
眠りの世界に落ちていく……
次の瞬間。