Chain〜切れない鎖〜
結局、あたしは一馬の作ったチャーハンを食べた後、強制送還される羽目になった。



清潔感のある白と黒に揃えられた一馬の部屋で、ささっと美味しいチャーハンを食べた。
男の手料理もたまにはいいものだった。

チャーハンを食べてくつろいでいたら、有無を言わさず一馬があたしを引っ張り出した。

あたしはいいって言ったのに。
全身で拒否されて、少し悲しかった。




「親が心配するだろ?」

「あんたに言われたくない!」

「俺とお前は違う」

そんな筋の通らない言い訳をされながら、無理矢理自転車の後ろに座らされた。

一馬の見た目よりしっかりした身体にくっつきながら、あたしは物寂しさを感じていた。


一馬はあたしを本当に好きなの?
そんな疑問が頭に浮かんでくるのだった。
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