Chain〜切れない鎖〜
理想と現実
次の日、あたしは5時半という恐ろしい時間に目覚めていた。

朝が苦手なあたしには珍しい。
そして、遠足を心待ちにする小学生みたいに胸が踊っていた。




何が楽しみなのか分からない。

クラス替え…?
いや、違う。
むしろあたしはそれを望んでいない。

内向的なあたしは、クラス替えの度に心臓が捩れるような苦しさを感じていた。



何も楽しみではない。

そのはずなのに、ドキドキが止まらなかった。

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