Chain〜切れない鎖〜
「ただね、一つ言えること。
一馬を信じてやりなよ。
不器用なあいつなりの考えがあるんだよ」

隼人はそう言って笑っていた。




確かに一馬は自己主張なんてしないし、いつもあたしのことを考えてくれている。

不良たちに捕まった時もそうだった。
お泊まりを拒否したのも、あたしの親を心配したから。
自分を犠牲にしてまでも、あたしを守ってくれるようなところがあった。
もっとも、口が悪いのは相変わらずだが。


だからあたしももっと一馬を信じなければいけないと思った。
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