Chain〜切れない鎖〜
隼人の両隣には赤髪京司と幼げな金髪。
能天気な隼人とは正反対に怯えていた。

怯えた仔犬のように一馬様を見上げ、金髪に至っては身体を震わせている。
虚勢をはっていた昼間が嘘のようだ。





「だ…だから言ったじゃん、隼人」

幼げな金髪が泣きそうな声を出す。
隼人はそんな金髪を鼻で笑い飛ばした。


そして、

「お前なんて怖くも何ともないからな」

なんて言う始末。


これにはさすがの一馬様も苦笑いを隠せないみたいだった。







一馬様をこうも打ち負かす隼人のトーク。

やっぱり隼人にとって芸能人は天職ではないかと思った。

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