Chain〜切れない鎖〜
「亮太」

一馬が呼ぶと、不良集団の中からあの幼げな不良が飛び出した。

幼い顔に鮮やかな金髪が妙に不釣り合いだった。

そんな亮太は嬉しそうににこにこしながら一馬を見ていた。



「ちょっとだけ、芽衣を頼む」

「え?」



思わずそう漏らしたのは、あたしじゃなかった。


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