鏡の中のアタシ。
雄也は、困っていた。
予想と違う。
上目遣いで甘えるように許しを乞い、心の中で高笑いをする。
もしくは、騙される方が悪いのよ。と、開きなおってくる。
はたまた、しおらしく謝り、こちらの顔色を伺いながらの様子見。
そんなもんなんじゃないかと予想していた。
しかし、目の前に立つ里菜は、そのどれとも違う。
目に涙をいっぱいためてるくせに、唇を噛み締めて必死に泣くのを我慢しながら、まっすぐ見据えた目を反らそうとしない。
「なんなんだよ…」